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医師の紹介

院長 遠藤秀樹

 日本小児科学会専門医、医学博士

略歴

 島根医科大学〔(現)島根大学医学部〕卒業

   昭和60年 自治医科大学小児科入局

 昭和62年-平成3年 自治医科大学大学院にて小児循環器の     研究に従事

 平成6年 遠藤小児科医院開業

 

医師 遠藤佳子

 日本小児科学会専門医

略歴   

   東京女子医科大学卒業 

 平成30年 順天堂大学病院にて初期研修

​ 令和2年 順天堂大学小児科入局

         順天堂大学付属病院や関連病院にて診療に従事


 

院長のひと言

 病気の子供たちへの思いやりの気持ちとともに、大学病院での診療経験に基づいて最良の医療を提供するように心がけていきたいと思います。また、家族へのわかりやすい説明にも努めたいと思います。

 まず、第一には病気に対する正確な診断と的確な治療が重要です。これまでの小児科専門医としての豊富な経験も重要ですが、医療は日々進歩していますので常に最新の医療に目を向け向上する努力を怠らないようにしたいと思います。

 また、小児の特性をよく鑑みて、なるべく必要のない薬は投薬しない医療が重要と思われます。抗生物質の適正使用(下記)を参考にしていただきたいのですが、小児科専門医でないと念のために抗生物質を出したりなど不適当な処方が見られることがあります。正確な診断と的確な治療法に基づくと意外と抗生物質は必要でない場合が多いものです。これは、その他の薬についても同じことが言えます。発達段階にある子供たちのことを考えると、また、すべての薬には副作用が起こり得ることを考えると、子供達にとって本当に必要な薬のみを処方する医療が重要かと考えます。

 さらには、病気を予防することは重要ですので、予防接種ワクチンには積極的に取り組んでいきたいと思います。乳児期前半に受けなければいけない予防接種がたくさんあることを考えると、また、1日も早く子供たちに重篤な病気に対する免疫をつけていただきたいと考えると、やはり、予防接種の同時接種は勧めて行きたいと思います。

 最後に、日々育児に携わっているお母さんたち、本当に大変だと思います。また、一人で育児をしていると悩んでしまったりわからないことが多々あると思います。その上、テレビや新聞は人々の関心を引こうとするのかややセンセーショナルに事柄を報道したり、インターネットでは様々な情報が氾濫しています。公共機関の情報は正確性の高い情報が多いですが、一般の情報には医学的にかなりおかしな情報も多々あります。何か疑問に思っていることがあるときは、遠慮なくお聞きください。お母さんたちの心配・不安を少しでも減らす手助けができれば幸いです。

 

診療所紹介

        受付

やさしい事務員さん・看護師さんがお迎えいたします。

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      予防接種待合室

予防接種に来られたお子さんの待合室です。病気のお子さんと別の部屋でお待ちいただきます。

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        処置室

吸入したり、検査のための採血をしたり、点滴をします。

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      待合室
待合室には小さなお家があります。
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        診察室

明るい診察室です。エコーもベッドサイドにあり,腸重積などの診断に非常に有用です。

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       隔離診察室

インフルエンザなどうつる病気のお子さんを診察する診察室です。受付窓口や玄関が別になっています。3部屋あります。

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抗生物質の適正使用について

 抗生物質は、とても良い薬ですが、適正に使用されなければなりません。

 風邪や下痢に、抗生物質は効くと思いますか?答えは、ほとんどの場合”ノー”です。

風邪の原因の90%ぐらいはウイルスですので、ウイルスには抗生物質は効果がありませんので、たとえ高熱が出ていようとも抗生物質は不要です。10%ぐらい細菌が原因のことがありますが、特に多いのは溶連菌ですので、溶連菌はのどの様子から診断は比較的容易です。下痢もほとんどの原因はウイルスです。細菌が原因の時は、血便、高熱や強い腹痛が出ることが多いです。

 逆に、意味がないどころか、抗生物質を飲むことによっていろいろな困ったことが起きてしまいます。

 ひとつは、耐性菌の問題です。現在、保育園に通っている元気なお子さんののどの検査をすると肺炎球菌やインフルエンザ菌などの菌が元気なお子さんでも50%ぐらいみつかります。これを常在菌といいます。この菌は、お子さんが元気な時はおとなしくしていますが、かぜをひいたり体調が悪くなると増加して、さまざまな困った病気、すなわち、中耳炎、肺炎や髄膜炎などの原因となります。ふだんから、必要のないときに抗生物質を飲んでいると、肝心な時に、すでに、これらの菌に抗生物質が効かなくなっていて(これが耐性菌です)、重大な病気の治療に大変困ったことが起きてしまいます。

 もうひとつは、発熱があるからといって抗生物質を飲み始めてしまうと、病気の診断が困難になってしまうことです。たとえば、尿路感染症を例にあげると、熱があるからといって抗生物質を飲み始めてしまうと、尿路感染症は尿検査で診断するものですが診断するのに必要な検査結果が得られなくなり診断が難しくなってしまいます。結果的には、治療も適正になされずひどい場合は腎機能に障害を残すことになります。髄膜炎でも同様です。

 また、ピボキシル基を持つ抗生物質(オラペネム。メイアクト、フロモックス、トミロンなど)で低カルニチン血症を起こし脳障害を引き起こした報告もあり、なるべく必要のない抗生物質の内服は避けるようにしましょう。

 もちろん、急性気管支炎・肺炎、急性中耳炎や急性副鼻腔炎など抗生物質で治療が必要な病気もあり、必要な時にはきちんと服用されることをお勧めいたします。

 正しい知識を身に着けて、抗生物質は必要なときだけ服用するようにしましょう。疑問があれば、外来受診時にお尋ねください。

ユニセフについて

 ユニセフは、国連の中のひとつの機関で、世界中のこどもたちの健康としあわせのために活動しています。

 発展途上国では5歳の誕生日をむかえられずに死んでゆくこどもが1日あたり3万3000人います。ひとりあたりはわずかな費用で救えるこどもがたくさんいます。

 ユニセフでは、このような国々で、予防接種を普及したり、下痢の治療を助けたり、栄養不足を助けたり、衛生的住環境を作ったり、教育の受けられないこどもに受ける機会を与えたりしています。

 世界中のこどもがしあわせにくらせるようにみなさんもユニセフに協力してください。遠藤小児科は、毎月\10000ずつユニセフに寄付しています。  

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